| 王貞治と大谷翔平はどっちがすごい? 真の強打者指標「OPS」が示す異次元すぎる打力 メジャーリーグでは、強打者を評価する指標としてOPS(On―base Plus Slugging)が定着し、NPBでも広まりつつある。これまでは打… (出典:スポーツ報知) |
| 大谷・藤浪世代(おおたに・ふじなみせだい)または藤浪・大谷世代、大谷世代、藤浪世代は、2024年時点でプロ野球選手である大谷翔平や藤浪晋太郎と同学年にあたる1994年4月2日から1995年4月1日までに生まれた世代(1994年度・平成6年度)の日本のプロ野球選手のことを総称して呼ぶ語。また、他のスポ… 21キロバイト (832 語) – 2026年5月13日 (水) 17:51 |
野球では、打率や本塁打数、打点など、打者の能力を表すさまざまな数字が使われている。その中でも近年、注目度が高まっているのが「OPS(On-base Plus Slugging)」だ。
OPSは、出塁率と長打率を足し合わせた指標。打率だけでは分かりにくい「どれだけ塁に出ることができるか」と「どれだけ長打を打てるか」を一つの数字で見ることができるため、打者の攻撃力を評価する際の参考指標として広く使われている。
例えば、打率が高い打者でも、四球が少なかったり長打が少なかったりすれば、OPSでは必ずしも高い数字になるとは限らない。一方で、打率が突出していなくても、四球を多く選び、長打を量産する打者は高いOPSを記録することがある。
こうした特徴から、OPSは「打率だけでは見えない打者の価値」を考えるうえで便利な数字といえる。
大谷翔平のように、本塁打や長打を数多く放つ打者の場合、OPSは大きな意味を持つ。
長打率が高ければOPSも上がりやすく、さらに四球などで出塁率も高くなれば、打者として非常に高い評価につながる。
大谷は長打力だけでなく、出塁能力も兼ね備えている点が特徴だ。単純に「ホームランを何本打ったか」だけを見るのではなく、塁に出る能力と長打を生み出す能力を合わせて見ることで、打者としての攻撃面をより立体的に捉えることができる。
一方、イチローは大谷とは異なるタイプの打者として知られている。
安打を積み重ねる能力に加え、走力や打席での対応力など、幅広い特徴を持っていた。OPSは打者の攻撃力を見るうえで有効な指標だが、OPSだけですべての打者の価値を判断できるわけではない。
イチローのような打者を評価するときには、安打数、打率、出塁率、盗塁など、複数の数字を組み合わせて見ることも重要になる。
そして日本プロ野球を代表する強打者として外せないのが王貞治だ。
通算本塁打868本という歴史的な記録を残した王は、長いNPBの歴史の中でも特別な存在といえる。
現代の選手と過去の選手をOPSだけで単純比較するのは難しい。所属リーグや球場、ボール、対戦環境、時代背景などが異なるためだ。
だからこそ、OPSは「誰が一番優れた打者なのか」を決めるためだけの数字ではなく、それぞれの時代の打者がどのような攻撃力を持っていたのかを考えるための材料として見るのが適切だろう。
OPSの魅力は、打率や本塁打など一つの数字だけでは分からない打者の特徴を、比較的シンプルに捉えられるところにある。
ただし、打者の価値をOPSだけで決めることには限界もある。
守備力や走塁能力、出場試合数、チームへの貢献度など、野球選手の価値にはさまざまな要素が存在するからだ。
そのため、「OPSが高い=必ず歴代最高の打者」ということではない。
それでも、大谷翔平、イチロー、王貞治のように異なる時代や特徴を持つ選手を考える際、OPSを一つの切り口として使うことで、これまでとは違った打撃評価が見えてくる。
数字は選手のすべてを表すものではない。しかし、数字をきっかけに選手の特徴を深く知ることができる。
OPSは、そんな現代野球のデータ分析を楽しむための重要な指標の一つといえそうだ。
メジャーではさまざまな個人成績が数値化されているが、打者の力を示す上で最もわかりやすい指標とされているのがOPSだ。メジャー公式サイトや現地放送の選手紹介でも当たり前のようにOPSの数値は紹介され、トレンドとなっている。
野球の成績は複雑な計算式によって求められる数値も多いが、OPSは出塁率(安打+四死球)÷(打数+四死球+犠飛)と長打率(塁打数÷打数)を足したもの。意外に単純だ。一般的に「1」を超えればMVPレベルの超一流で「・900」を超えれば球団屈指の強打者。「・800」を超えれば好打者で、打率に例えると3割打者のイメージに近い。
これまでは米国でも「3冠王」として本塁打、打点、打率が重要視されてきた。だが、それぞれが「真の強打者」を評価する指標だったかというとそうとも言えない側面もあった。本塁打を除けば、打点を稼ぐためには走者がいる必要があり、チーム状況などに大きく左右される。本塁打も、四球などで勝負を避けられるとそれだけ積み重なるチャンスは減る。打率は本塁打も単打も同じ1安打としてカウント。得点につながりやすい長打が重要視されるメジャーで、強打者を的確に評価する指標としては物足りなかった。
そこで、四球は考慮されるが塁打数が関係ない出塁率と四球は考慮されない長打率を足したOPSは、これらの矛盾点を解決した、より得点に貢献できる指標と評価された。四球も安打と同じように評価され、単打より二塁打、二塁打より三塁打、三塁打より本塁打で数字が上がり、得点との相関も強い。2000年代に入って徐々に四球を含めた出塁率が注目を集め、その後「フライボール革命」など長打の評価も高くなったことで徐々にOPSが浸透し始めた。
近年、メジャーでOPSの高い選手として代表的なのはドジャース・大谷翔平投手(32)、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(34)。ともにこれまで3度のOPSリーグトップをマークしてきた。OPSがトップだった年は、すべてMVPを受賞。NPBでもすでに浸透し始めてはいるが今後、これまで以上に評価される指標になっていくかもしれない。
▽イチロー、262安打の04年はリーグ22位
大谷は、23年からOPSが1.066、1.036、1.014と昨季まで3年連続リーグトップ。本塁打が多いこと、勝負を避けられるため四球が多いこと、長距離砲ながら打率も低くないことが、数字が伸びている要因だ。
OPSで評価されにくいのは、長打の少ない選手。例えば04年のイチロー(マリナーズ)は、メジャー史上最多の262安打を放って打率3割7分2厘で首位打者に輝いたが、OPSは.869でリーグ22位だった。一方、昨季56発で本塁打王になったシュワバー(フィリーズ)は、打率2割4分ながら、リーグ3位の108四球を選んだこともあり、OPSはリーグ2位の.928だった。
一方、NPBの歴史をひもとくと、圧巻のOPSの数値をマークしたのが王貞治(巨人)。1963年からは16年連続で「1」を超える数字を残した。通算4000打数以上の選手では唯一、通算OPSも1.080と「1」を上回った。MLBの通算OPSトップは1.164だったベーブ・ルース(ヤンキースなど)。改めて王貞治、ベーブ・ルースというレジェンドが、現代の指標であるOPSの面から見ても偉大な記録をマークしていたことが証明されている。
▽NPBはセが神・佐藤、パはソフトバンク・近藤
NPBの今季OPSトップ(規定打席以上)は佐藤(神)で1.020。パのトップは近藤(ソ)で.994となっている。佐藤がシーズン終了時に10割超えを果たせば、22年の村上宗隆(ヤ)の1.168(長打率.710、出塁率.458)、吉田正尚(オ)の1.008(長打率.561、出塁率.447)以来4年ぶりとなる。巨人ではダルベックがセで4位の.808となっている。
すべての年代(規定打席以上)を現行の計算式に当てはめると、歴代のOPSトップは74年王貞治(巨)の1.293。王は73年にも1.255で、3位に入っている。ONでともに活躍した長嶋茂雄(巨)は61年の1.108が最高でプロ野球歴代33位。王は22年のプロ生活で10割超えが16度と驚異的な数値を残している。
https://hochi.news/articles/20260817-OHT1T51234.html
スポーツ報知 2026年8月18日 5時0分




